中古品の価値、物の価値・・

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母が金庫にしまっていた物・・・
開かずの金庫だったのが開いて、指輪とかが出てきた。

四十九日の時、叔母も含めて遺品分けをしようと思ったが、指輪が細くて誰も入らない。
叔母も要らないというので、娘たちにでも上げるか?・・・となった。

・・・が、結局、娘たちの指にも入らなかった。
どんだけ細指してたんだ?、か〜ちゃん。
ま、売っても良いよ、と娘たちには渡した。

一応妻がザックリ鑑定して貰ったら、30万くらいとのこと。
(2人の娘に分けて、写真は一人分)

いずれも、貴金属の部分で、石にはほとんど価値がない、という。

指輪は財産とか思ってると、まったくそんなことは無く、ただ「買った時のお値段」という価値があるだけ。
それは不可逆、ということだ。

よく、冗談のように「なんで磨いちゃうかなぁ〜」とか言ってるワタシは、子供の頃は、小学館の『岩石と鉱物の図鑑』が愛読書。
自然にあったままの姿、原石が美しいと思っているヒトだ。
磨くにも、台座や全体のデザインにも流行があるから、古くなってしまう。
母のは、あきらかに「昭和」の香りがする。

今、金が高いそうだけれど、金を持つのはインゴットが正しいものであると言える。

以前、デパートの外商さんが金を売りにしていた。
娘たちに金を買ってあげたいという妻の依頼だったのだが、同時に金のウルトラマンを持って来た。
私が好きそうだから、ということらしいが・・・

その意図とは裏腹に、正直腹が立って、その無意味さを話した。
それは、妻の思いも否定する事だったので、しばらく妻の機嫌が悪かったが・・・

それは全く「余計なこと」だからだ。

金のウルトラマンを考えると、まず元々の金のお値段に、円谷プロへのロイヤリティが加わり、金の加工代が加わり、デパートの儲けが加わる。
それは、金本来のお値段では無い「付加価値」が付いた物だ。
そして、その「付加価値」は全く余計なものだからだ。
それを持ち続けるということならいいが、出来の悪い造形の金のウルトラマンに価値はない、と私は思う。
持っていることは恥ずかしいことだとさえ思う。

特に「加工賃」は全く余計なもので、それは処分する時に「潰さねばならない」という、全く以て余計な手間賃を生む。

ただ、余計に高いモノを買わされている、ということだ。

妻の思いはそれはそれで尊重して黙っていたのだが、余りの馬鹿馬鹿しさについつい余計なことを言ってしまった。

アクセサリーを「財産になるから」と思って買うのは、結構ズレているということだ。
(個人の感想です)


カメラも処分すると、半額以下になるのは当然。
そして、処分したお値段の倍くらいで売られる。
中古は儲かる。

友人が自動車ディーラーに勤めていたとき「オレは中古を売った」と言っていた。
僅かの儲けで新車を売るより、中古車は儲かる。

車の下取りも悲しいが、バイクの下取りはもっと悲しい。

そう言えば、マミヤ7Ⅱ・マミヤ7を処分した時には、中古で買った時の倍くらいで売れて、儲かった感じも、あった。
ごく希にこういうこともある。

時計が、そうか。
Vintage物とか、段々価値が上がってゆくものもある。
そういう物は資産といえる。
が、そうでないものは「時計」に過ぎない。
価値が分からないヒトが見れば、どれも時計に過ぎない。

時計は「時間を見るための道具」に過ぎない。
時間を見るだけなら、ホームセンターに2000円位で売ってる物だって同じだ。
今は、クォーツなので、時間の精度はどれもそんなに変わらない。
性能以外の「付加価値」が一部の時計にはある。

「ブランド」という付加価値だ。

そういう「高い」物を身につけている、というステイタス・・・か。
そういう値打ち。

まぁ、そういう意味では宝石も一緒かも知れないが・・・宝石は、それ以外に価値がない。

ヴィンテージのジーンズなどもそうか。
これも「その道を知ってる人たち」の間での価値だ。

「持つ喜び」ということか。

「時計は時間を見る道具に過ぎないけれど、カメラは、作品を生み出す道具であるという大義名分がある」と、確か田中長徳さんが何かの本に書かれていた。

まぁ、そう思ってはいるが、カメラを価値ある物、という見方で見たことは無いな・・・。
カメラについても、よく「持つ喜び」というが・・・私にはそれは無い。

「そのカメラやレンズを使うコトによって撮れる物がある」という「価値」は思うが「持つ喜び」というのは無いな〜。

カメラは道具に過ぎない。

「良い道具を使いたい」という思いは、その道具の「性能」に裏打ちされた「価値」がある。


この記事へのコメント

  • ひるのいこい

    時計などは 舶来品の自動巻きより100均のクォーツの方が正確でしょうからね(w 付加価値の評価は難しいですね。

    Fマウントも廃盤が相次いだせいか 1年ほど前に買ったレンズが
    今買い取り価格の方が高くなっているという。24-85もディスコンのようで…。
    2026年01月06日 12:02
  • 三日ボーズ

    良い物(≒高い物)を持ってる、身につけている、ということが人間の評価になったりする場合もあるし、それを期待する気持ちもあるし・・・
    ただただ、猛烈に欲しい!・・・という気持ちもあるし・・
    「必要なんだ」という大義名分もあったりして・・・

    マミヤとかも、今の値段で買ってくれるなら、カメラ事業が潰れずに済んだかも、ということもあるけど、潰れなかったら高くなってない、ということでもあり・・・
    2026年01月06日 15:15