逝く人・・・

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我が人生、最大の恩人が亡くなった。
ワタシと妻の出会いを導いてくださった方。
お見合いの仲人さん、ということ。
その昔は、こういう世話焼きさんがいて、適齢期の男女を結びつけることが楽しみ、のような方がいた。

結婚の意思は薄く、それまでも見合いは何度かしたが、ピンと来なかったのが・・・
妻には「この人なら・・・」と思ってしまった。

11月末に出会って、翌年5月に結婚。
半年か・・・

この仲人さんは、母とお友達で、それは、ワタシが小4の時の得度に遡る。
ワタシが得度をした時に、一緒に得度をした方のお母様。
一緒に得度した息子さんとワタシも、長いお付き合いになる。
良き先輩。

父が亡くなってから、妻と二人で出かける(つまり家=寺を空ける)という事が無く、正月も忙しくて、妻の実家への挨拶にも行けず、そっち方面に久し振りに向かった。
仲人さんは、妻に実家の近くのお寺の方。

ついでに、妻の実家(新築したのも見ていなかった)も見て来た。
お悔やみのついでに寄るのも失礼かと思い、見るだけ・・・

久し振りの道すがら、色々変わっているのに驚きつつ・・・

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このお母様がいらっしゃらなかったら、今のワタシの人生は無い。
妻も子供たちもいない。
ワタシの人生に幸福を下さった方だ。

痩せてしまって、ふっくらした様子は無かったが、お化粧して貰って、良いお顔だった。
枕元にて簡単に陀羅尼だけを唱えて・・・涙がこみ上げてきた。
息子さんが席を外してくれていたので、二人だけ。
御礼の言葉も無い。
ワタシの後半の人生は、この方のお陰なのだ。
いくら御礼を言っても足りない。
込み上げる物が止まらなかった。

96歳。
本当にありがとうございました。
ご苦労様でした。


この記事へのコメント

  • onosan

    1991年6月カナディアンですから当時の仲人さんの年齢を超えましたね。時の経つのが早いと感じる今日この頃です。
    2024年12月12日 13:21
  • 三日ボーズ

    妻が結婚した歳を長女が抜き、今は私が結婚した歳に。
    次女が妻の結婚年齢。
    その時の、双方の両親の歳になってしまったということで。
    2024年12月12日 15:52