淡座公演「淡座二夜」(第一夜)

Z5D_8659.JPG

豊山派の「迦陵頻伽(かりょうびんが)」という声明研鑽会にお邪魔して、取材をされていた作曲家の桑原ゆうさんを知り「淡座」を知った。

その第1回公演のゲストが落語家の古今亭志ん輔さんと知り、悔しい思いをしていた。
古今亭志ん輔さんは、その昔「古今亭朝太」という名で、元気いっぱいの落語家さんとして、テレビに出ておられた。
我が子たちが「おかあさんといっしょ」を見ていたとき「しんすけお兄さん」として出ていたのでお馴染みの顔だった。
「お兄さん」ですからね〜、若かった。

ここンとこ、落語からご無沙汰だったので、近年の志ん輔さんの落語は知らない。

公演の場は、淡座お馴染みの「深川江戸資料館・小劇場」
こぢんまりとした良い箱だと思う。

世間は歳末の慌ただしい空気だが、この場所は静か。
喧噪を離れて、また、ワタシ自身の慌ただしさをじばし忘れて、落語と音楽に触れる。

●落語「反魂香(おっ、一発変換ATOK!)」
古典落語に(現代)音楽を乗せる。
「現代」というのが付くと、例えば「現代アート」とかワケワカンナイものが脳裏に浮かぶ。
桑原さんの音楽も、昔でいえば「前衛音楽」という事になるのだろうが、分かったようなフリをするのは簡単ながら、正直分かるか?といえば分からない。
分かる分からないではなく「感じれば良い」のだとは思うので、感じることにする。
落語の声がPA無しだったので、聞き取れない部分もあったが、落語の邪魔はしていない。

本来、すべては「噺」の中に集約されるのが落語だが、音曲の部分だけ、出囃子の楽器を鳴らす演出というものもある。
ここでは、その場の雰囲気、空気の様な物が楽器で演奏される。
心地良いものだった。

●曲「はすのうてな」
落語「反魂香」の世界観を音楽だけで表現しようとしたものだそうな。
音楽を言葉で伝えるのはムズカシイ・・・

●落語「死神」
これは名人と謳われた三遊亭圓朝さんが、グリム童話を題材にして作ったものだという。
そもそも「死神」という洋風の物を和風にして違和感無い、と言うのが凄いことですな。

三遊亭圓朝さんは、明治期の落語家で、人情噺や怪談噺などの、笑いの少ないような、講談に近いような噺しを創作されたりした。
この圓朝さんの噺が「三遊派の人情噺」というものを確立されたと言って良いという感じの方。
「直系」というなら、故・三遊亭圓生さんなんでしょうな〜。
良かったですな〜。怪談話っぽさが強い。

「死神」も「さげ」に笑いは無い。

ワタシは柳家小三治さんの「死神」が「スゲ〜!」・・・だった。
あれ?志ん生の流れにも「死神」あったっけ?と思いつつ「さげ」を楽しみにしていたが・・・
オッ!・・・意外な「さげ」!

志ん輔さん、良い味の落語家に成られてますなぁ〜。
この間を知らないので、若手からいきなりベテランになったという感じであります。

いいですな〜、落語。
これから、もっと聞きたいな〜、と思ったしだい。

あ、そうそう、音楽ですね〜。
これはホントに邪魔してなくて、効果的だったと思います。
特にラストシーンは、噺だけより、良かったと思う。


414487369_3695906217355598_445521750616468931_n.jpg



この記事へのコメント