偉大なる、掛け替えのない、我が心の師の遷化

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ひとりひとりの命は掛け替えのないものだというが・・・
ひとつの道において、その存在が、業績が、本当に「代わりがいない」という人がいる。

新井弘順先生・・まさに掛け替えのない方だった。

ところで・・・
「権大僧正 弘順和尚」で、真ん中にワタシの名が入ってる・・・
(^^;)

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真言宗豊山派の声明研究家であり、実践家。
研究も素晴らしいものを残され、実際に声を出されれば、魅了される味わい深いものがある。

新井先生の師である青木融光師は、記録選択無形文化財の技芸者に指定され、その声明は、芸術と評価されたようなもの。
新井先生の声明も、変な言い方だが「ただの声明ではない」という力を感じる。

特に「講式節」は語り物声明が芸術の域に達するか、という趣がある。
自分も、あのように語りたい、という目標でもある。

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生花の札にある名前が、生前の功績を裏付ける。

国立劇場のこけら落とし公演の時、声明が上演され、それは青木融光師を有する豊山派の法要だった。
以来、新井師は、声明公演にも力を入れ、外国での公演にも積極的に参加され「声明」の一般への広がりというものに大いなる力となった。
一助というものではない、その潮流の中心に在ったと言えよう。

「新作声明」という試みにも積極的に参加され、特に近年は桑原ゆうさんの新作声明に無くてはならない存在とも思える。

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人懐っこい、という感じの笑みをいつも浮かべておられた。

奈良博での展示を見ていて偶然お目に掛かったこともあった。

元々は、たしか、豊山派の講習会のようなものだったか?
声明の解説を伺った。

次に『豊山声明大成』が完成した時の講習会。

声明の研究をする時に、先生の論文が無かったら、ワタシの研究もまったく進んでいなかったどころか、間違った方向に行っていたかも知れない。

是非「著作集」の刊行をお願いしたいm(_ _)m

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こうなってみると、後悔ばかりだ。
もっと、先生の声明を聴きたかった。

種智院大学の常楽会は素晴らしかった。

ここ数年、縁あって「涅槃会の会」や「迦陵頻伽声明研究会」の法要を聴聞させていただく機会に恵まれた。
これらも、コロナ禍において、ままならず、残念。

ワタシの論文の下書きのようなものも、読んでいただけたとのことだったが、ジックリ感想を伺う機会が無かった。
まだまだ、これから、ワタシの論文も完成したらご覧いただきたかった。
先生に見せたいから書いている、という気持ちもある。

この法要は「施餓鬼組寺」の皆様と言っていた。
そうだよな〜、施餓鬼とか、普段の法要を聴聞させていただけばよかったのだ。
いつれ・・・とか思っていたが、こうなってしまったワケだ。
先送りは、イカン。

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共に二人三脚のように声明道を歩まれた孤島由昌師が御導師。
師の平易な言葉で述べられた「嘆徳文(たんどくもん)」には、思わず涙が出た。

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「跡取り」さんも、同じ道を歩まれるようだ。
頑張っていただきたい。

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ワタシも、志半ば・・・ということのないよう頑張ります。

僧言えば、カメラもお好きだったようで、涅槃会の会や、迦陵頻伽研究会の法要の後に、ご自分のカメラでいつも記念撮影をされていて、居合わせたワタシがシャッターを押したこともあった。

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