地元仏教会の写真記録担当後継者君が、先日の会の集まりの際に「こっちになっちゃいました〜」と言って見せてくれたのが、SONY α6400+タムロン17-70mm F/2.8だった。
「そうだよね、子供ならSONYの顔認証が一番だよね〜」とワタシ。
でも、コンパクトなSONY α6400に着けると、コンパクトなタムロン17-70mm F/2.8もちょっと大きめに見える。
でも、子供を撮るには、持ち歩きには、ちょっと大きい感じがする。
彼は、そういうときは「スマホで」と、そこは時代が違う。
ワタシが一番重宝したのが、京セラ「Slim T」だった。
このコンパクトなレンズは、この先代の「T-Scope」から、写りの評価が良かった。
子供を撮ることを考えた時、先ずはコニカの「ビッグミニ」を買ったが、なんだか貧弱で、耐久性も感じられず、事実壊れて、2代目を買ったものの、結局、仕事先で結婚した若者にあげてしまったんだった。
そこで買ったのが、コレ京セラ「Slim T」。
このレンズ、Carl Zeiss Tesser 35mm F3.5 T* が、フルネームで書きたくなるほど良いレンズだったのだ。
実に安っぽいというか、オモチャっぽいデザインだけれど、とにかくレンズはよかった。
ネガフィルムで子供を撮ると、実に良い色が出て、シャープという感じではなかったけれど、解像感があった。
これを、ポケットやウエストバッグとかにいつも入れていた。
常に手が届く所に置いてあって、シャッターチャンス!!って時に、スグ撮れるようにしていた。
スイッチを入れると蓋がスライドしてレンズが出てきて、撮影スタンバイとなる。
久し振りに思い出して、CR123Aの電池を入れてみたが、レンズが繰り出して来ない。
何か動いてる音がするが・・・動かなかった。残念。
この前、動かしたのは、子供たちがいる時だから、5年以上前。
試しに動かしたら、撮れた。
その時の、シャッター音に、子供たちが「懐かしい〜〜〜!」だった。
3人の子供たちは、みんなこのカメラで撮った。
「元を取った」なんて〜もんじゃね〜ですよ、もう。
何年、何枚撮ったか?!
もちろん、一眼レフや、当時、マミヤ645スーパーなんてカメラにポジ入れて撮ったこともあるですが・・・
一眼レフは、ほとんど使わなかった。
一眼レフを持ち出すことも、撮影するときに取り出して、さあ撮るぞ、と構えるまでの感じがイヤだった。
気軽に撮りたかった。
一眼レフを構えると、それなりにチャンと撮ろう、という気持ちが芽生えてしまう。
それは職業病みたいなものだ。
それは邪魔なのだ。
作為が入ってはいかんのだ。
そんなこと考えないで、その瞬間を撮りたかったのだ。
そうして撮った写真の方が絶対に良いと思ったのだ。
それでいいのだ!
さて、今「価格.com」とかの評を見ていると、フラッグシップで子供を撮ってたりする人が、結構いたりする。
子供を撮るには、SONY α9のスピードがなけれはならないのだ!・・・という人がいるような・・・
日々めまぐるしく変化する、日々成長する子供を撮っておきたい、という至極当たり前の気持ちだけれど、そこに「ハイスペック一眼」という選択肢が出てくることが不思議。
最初に登場いただいた仏教会のカメラマン氏は、良い選択をいしたと思うが、ワタシ的には、それでも「大きいよなな〜」・・・だった。
・・んで、改めて見回してみると、ワタシの元祖子供カメラ「京セラ Slim T」に匹敵するカメラが無いことに気がつく。
画質的にはコンデジでもいいが、ズームは要らないとなると、いきなり「リコーGRⅢ」あたりになる感じがする。
でも、28mm相当が「どうかな?」と思う。
フジの「 X100V」の35mm判換算35mmのレンズは良さそうだが、カメラが良すぎて、ガシガシ使う感じがしないし、出したり仕舞ったりがやりにくそう。
持ち歩きを考えると、レンズは収納されるのがいい。
そうすると、キヤノンのG7とか、G9とかのコンパクトかな?・・・あ、ズームか・・・
ズームの広角端だけ使う感じか?
それにしても、思い返すのは「京セラ Slim T」の写りの良さ。
当時「写真屋さん45 」という、ネガプリントが速攻でできる写真屋さんがあって、何と「フィルムをタダでくれる」というのがウリだった。
そのフィルムが、アグファのネガで、これの色が良かったのだ。
フジやコダックとは違った独特の色で「京セラ Slim T」で撮ると、これがまた実に良かったのだった。
行きつけの写真屋さんが、この写真屋さん45と提携したことで、1ダース単位でいただいて撮ってた。
そうだ、子供たちの写真をデジタル化しなきゃ・・・
思い返せば、たのしい時間だった。
私にとって、一番幸せな写真・カメラだったことは確か。
これから成長する子供の写真を撮る人たちに幸アレ。
・・とか思いながらいじってたら、レンズが出てきた。
でも、シャッターは切れないようだ。
修理してみたいけど・・・直らないだろな〜〜?
今もし、私が若くて結婚したばかりで、子供が産まれたら、どのカメラを使うのだろうか?
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007
オリンパスがフィルムカメラを見切り、デジタルに特化した頃からOM-20を処分し、NIKON F4にたどり着き、ポジに移行して行きました、、、。
先ずはAi55mmマイクロから揃えて・・・マクロ撮影は便利だけど、風景だと狭い画角をかんじる、。
でAi35mmf2.0を追加・・・風景は撮りやすいけど拡がりの表現は未だ狭い画角、。
で、飛ばしてAi24mmf2.8・・・使い方を誤るとパースが出て可笑しな絵になる、。・・・街歩きスナップにはいいかも、。
・・・ワンボディ単焦点は、28mmか35mmが一般的?かなと考えますが、。
そういえば"FUJIのクラッセ38mmf2.6"防湿庫で眠ったままです(;^_^A、。
三日ボーズ
以来、コンパクトカメラとネガフィルムがメインになりました。
父のコンタックスT2の写りが良いのは分かってましたが、さすがにガシガシ使う物ではなかったですしね〜。
できるなら、このカメラを直して「孫」の写真でも撮ってみたいものです。
(^_-)
ひるのいこい
画面で見るだけなら「ええいリンゴの新兵器は化け物か!」ですからねぇ…。
プリントしてもL版なら困らないでしょうし。(家人のラピ○タもどきの3眼見つつ)
三日ボーズ
一見して良く写ってるのはスマホの方でしょう。
カメラの良さなんて「下の人にはワカランのですよ」と言ってみたところで・・・
スマホで撮れば、加工もアプリでどうにでもなるし、撮って、cloudに溜めて、いつでも見られる。
「認めたくないものだな。年寄り故の価値観というものを・・」