最後の贅沢?
写真家の渡部さとるさんのYouTube「2B Channel」で「#ものすごいカメラを買ってしまった」というのがあり見た。
結論から言えば、ハッセルのX1DⅡ。
渡部さとるさんは、以前の「2B Channel」で「最近欲しいカメラが無い」と仰ってたのだけれど・・・
還暦を前にして、何かカメラを買いたい、と思ったとのこと。
この前に、古巣のスポーツ新聞の写真部で、まだ勤めている元同僚が、定年になるので「その後、何か買うとしたら、どんなカメラ?」と尋ね「おそらく、役に立たないカメラだよね〜」と話していたのが刺激となった様子。
「仕事で使うならキヤノン。でも、旅行とかには絶体持って行かない」
そう仰ってた。
・・・そして、これ。
なるほど、これは、憧れる。
そういえば、父も、最後にはライカを手に入れていた。
最後に写真を撮ったのもライカM7だった。
車も好きで「最後にベンツに乗りたい」と言っていたが、さすがにデカいのはやめて欲しいと言って、Aクラスだったか?ハッチバックの小ベンツに乗ってもらった。
おそらく当人は、満足では無かったのだろう。
免許返納の時に、私に「乗るか?」と言ったが、ベンツはイヤだ、と言って断ってしまった。
断ったのには、目の前にあると乗りたくなるだろう、という思いもあったワケだけれど、父にしてみれば、乗って欲しかったんだろうと思う。
乗ってあげるのがよかったのかな?、と、亡くなってから思った。
父がライカM7を買った時、それまで使っていたM6を私が継承したように。
ライカとベンツ・・・
これが、父の最後の夢の実現であり、贅沢であったということ。
あ、両方、ドイツ製か。
渡部さんは、嬉しそう。
見ている方も嬉しくなってくる。
このハッセルは気になる。
一切合切を処分して「最後にコレ一台!」というなら、相応しいかも知れない。
もし今、私が70歳だったら・・・最後の(最期の?)一台にしたかも知れない。
最後のロマン。
このハッセル、お値段に対して、この大きさは納得できないかも知れないが、デザインには説得力がある。
そこがフジとは違う。
単なる「ブランド」的価値か?
ただし、デジタルだから、いつまで保つか、という問題もある。
それでも、まあ、15年くらいは使えるだろうか?
だから、バッテリーは変えないで欲しいのだ。
長期間使う物として見た時に、デジカメの一番の弱点はバッテリーなのだから。
・・・あ、液晶の寿命も気になる、か。
それにしても、高い。
レンズも・・・となると買えないな・・・となる。
それより、フジのGFX 50Rなら40万で買える。ハッセルを買おうと思ったらレンズも何本か買える。
・・・なんか、金銭感覚がおかしくなってる(^^)
でも、フジを買うなら、フルサイズでイイじゃんか?!・・・となってしまう。
やはり、そこは「ハッセル」のブランド力が発揮されるワケだ。
私も、渡部さんのように逡巡して・・・挙げ句、私も今は「欲しいものが無い」という結論。
ソニーの「α7R」が「Ⅳ」になって、高画素・高価格となって、対象外の印象。
それなら、中古のα7sⅡがいいか?、いや、α7Ⅳを待つか?・・・で「待つ」を選択。
この春先から、カメラ関係を買っておらず、ただただ、身近な物を撮る日々・・・。
あ、そうか、値落ちしたオリンパスE-M1Ⅱを買ったら、満足しちゃったのか・・そんな感じ。
現状で「何でも撮れる」という感じになってしまったのだった。
これからは、6×7のネガカラーを使って撮ってスキャンか、6×6のモノクロ、35mmレンジファシンダーで撮るモノクロ、というのがやりたい。
これも、既に十分な機材がある。
実は今、マミヤも、ベッサも、ツァイス・イコンも、結構高値が付いていて、気持ちが揺らぐのだけれど、父が残してくれたライカとローライ、父が残してくれたお金で買ったハッセルと、事故の保険金の残りで買ったハッセルとマミヤ7・・・どれも自力で買ってない(^^;) ・・・で撮る「フィルム」・・・というのが、これからは、贅沢になるのかも知れない。
そうだ、ローライ、直さなきゃ。
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