特に書画骨董には興味は無いのでありますが・・・
ヤフオクに時々でるのを落札しております。
今回も、2点手に入れました。
向かって左は、昭和初期に我が智山派の宗務総長をされていた方。平澤照尊さん。
密厳流遍照講が作られた時の方であります。
平澤師は、ウチの法類。
真ん中の絵がワタシの祖父、松本尊憲。平澤師の弟子であります。
ゴメンナサイ・・・平澤師のお軸、落札金額・・・1,000円でありました・・・(T_T)(^o^)
右は、智山派の事相の大家、布施浄戒 師。
智山派の経本には、大体この阿闍梨さんの名前が入ってるのであります。
右に、祖父のを掛けてみます。
師僧と弟子です。時を超えて、師僧と弟子が並んだ、というワケです。
ワタシの祖父は、農家の三男。
家督制度の中ではど~にもならない立場だからでしょう、お寺に入ります。
その寺は大きな寺で、お弟子さんは何人もいたんだそうな。
その平澤僧正に、智山派初代管長・瑜伽能化様のを並べて見ます。
お、僧だそうだ、ということで、瑜伽能化と布施浄戒師を並べてみます。
このお二人とも、声明の大家。
瑜伽能化様は、『智山(新義)聲明大典』のもとになった方。『智山聲明大典』は、瑜伽能化の教えを、弟子がまとめたものです。
声明の血脈は違っているかも知れませんが、直接の弟子・師僧の関係だったかも知れません。
私らにとっては、そんな感じです。
おお、僧だ、そうだ・・・ということで、平澤師と、平澤師が宗務総長だった時の能化様、旭純栄猊下の書を並べてみます。
そもそも、我が智山派の御詠歌講・遍照講が作られたのが、この時。
旭能化さまが、北海道に行かれたときに大和流の御詠歌に迎えられ、いたく感激され、ウチでもやったらどうか?・・・と、おっしゃられたことから始まり、その時に宗務総長だった平澤師が中心になって創設された、と。
その弟子で、琵琶など弾いていて、音楽の素養があった祖父・尊憲も手伝うことになった、ということだろうと思います。
祖父の仏画が間にあって、最高の組み合わせです。
先の祖父の書は、下書きというか、おそらく誰かにあげるために書いたもののうち、ハネたものが残っていたので、表装したものです。
こういうのは、頼まれて書くので、自分の所には無いものかも知れません。
・・・ということで、布施師のものと、平澤師の物は、御自坊に差し上げることにして、写真だけ撮ってみた次第。
いずれも、ヤフオクに出ていたもの。
「どうして出るか?」いや「出すかなぁ~?」・・・(^o^)(T_T)(-_-)・・・と思いますが、こうして手に入れられるのは良いことです。
自分にとって価値あるものっですが、世間的には安かったりする・・・という複雑な思いをいだきつつ・・・ちょいと落札して、こうやって、楽しんでいるわけです。
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