ちょっと遅れて成道会

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宇都宮仏教会主催の「仏教文化講演会」が、10日、開催された。

本来は12月8日なれど、土曜日だったということや、会場の都合でなかなか8日にはできなかったりする。
今年は、いつも使っている「栃木県文化センター」が改修工事で2年間使えず、宇都宮文化会館。
ここも、改修工事が終わったばかり。

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今回の講師は、落語家であり、天台宗の僧侶でもある「露の団姫(つゆのまるこ)」さん。

愛知県立名古屋南高等学校卒業。高校在学中より名古屋吉本NSCへ通った。身長160cm、血液型はA型。小学生のころから、劇団ひまわりに所属しテレビや舞台で俳優をし、芝居、声楽、ダンスを学んだ。
高校卒業を機に「究極のひとり芝居」である噺家になるため大阪へ移り、2005年3月7日に露の團四郎に入門。同年8月、大師匠にあたる2代目露の五郎兵衛宅で住み込みでの内弟子修行を始める。「女流という枠にとらわれず芸によって性差を超えられる名人になる」がコンセプト。2008年3月7日、修行を終える。

2011年11月16日、天台宗で出家。法名「春香(しゅんこう)」。
2012年4月25日~ 比叡山行院へ。
2012年6月23日、比叡山行院での修行を終え、正式に天台宗の僧となる。

(露の団姫さんHPより)

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仏教落語  
天台宗、一隅を照らす落語(作・露の団姫)・法華経落語(作・露の団姫)・落語ジャータカ物語(作・さとう裕)・仏は君をホットケない(作・露の団姫)

・・・というのを拝聴したかったですが、何でも喉を痛めてしまって、落語は厳しいとのことで、前半をお話、後半を対談、という形に、急遽変更。

問題なくお声は出ておったと思うですがね~。残念でした。

でも、面白かった。

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後半は、TV「ぶっちゃけ寺」をぶっちゃける対談。
番組について、その元となった井上師と対談。

会場からの質問にも的確に答えられ、仏教の知識の深さを感じた。
失礼ながら、井上師の浄土宗的アプローチの甘さを感じずにはいられなかった。

一般の家庭に育って「坊さんと落語家になりたい」と思ったという志が生きております。

我々が目指す所は、ヤヤコシイ教理を、分かりやすく伝える、ということでございます~。
その点で、ボーズの説法を落語にしてしまう、という、面白さ。

そもそも、落語の原点は、真宗のボーサンがやってた「節談説法」にあると言える。
しかも、上方落語というのが、面白い。

この記事へのコメント

  • 通りすがりの坊主

    節談説法といえば、先月真言宗の渋谷隆阿上人の節談説教「釈尊一代記」を地元のホールで拝聴しました。仕事の都合で途中までしか聞けなかったのですが、分かりやすかったです。こういうのもいいものですね。
    2018年12月13日 22:01
  • 三日ボーズ

    渋谷隆阿さんは、ウチの本堂で聴いたことがありますが、もともと、真言では節談説法はおろか、説法をするボーサンも少なかったはずで、渋谷隆阿さんは、おそらくご自身で研修されたんでしょう。
    師のは講談に近いかんじもあり、事実、日蓮宗など祖師の伝を講談に作ってもらって演じていただく、ということをやってますね~。
    落語も、講談も、浪花節も、謡曲も、あれもこれも、ルーツは仏教ってことですわな~。
    2018年12月14日 20:09

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