一日で巡る八十八ヶ所・・・?
宇都宮の東武デパートが企画したのだろうか?・・・「一日で巡る四国八十八ヶ所」とかいう企画。
正しくは・・・「四国霊場開創1200年記念 1日で巡るお遍路さん in 宇都宮東武」ということのよう。
そういえば、以前、同じタイトルで、東京丸の内あたりでやったらしいチラシを見たことがある。
いわゆる、ひとつの「出開帳(でがいちょう)」というヤツですな。
しかしながら、そこはそれ、デパートでございます故、タダではやりませぬ。
当然「四国の味と技めぐり」という、いわゆるひとつの「物産展」というものが付いて回るのであります(^^)/
こっちがメインか?!・・・という感じであります。経済優先でございます。
「四国八十八カ所霊場会」の人たちでしょうか、ボーズ頭でお遍路グッズなどの商売はやめてもらいたいという感じも強くいたします。
初日のゲストは、宇都宮の多氣山持宝院長老の、四国八十八ヶ所の解説と、ご自身のお遍路体験。
オバサンのアイドルみたいな感じ♡ 追っかけみたいなオバサンが5~6名いて、終わってから、店員さんいカメラ持たせて撮影会。オバサンパワー炸裂!です。
隣り合わせのスペースでは「栃木の書壇50人展」というのもやっておりまして、その「50人」のひとりでもある、宇都宮・花蔵院ご住職が二日目の講演。
ご自身が二十歳の頃に歩き遍路をされたお話と、写経のお話と体験。
そして、本日、栃木智山青年会と寺庭婦人会による「ご詠歌と声明でつづる弘法大師の生涯」というもの。
これは、以前、教区主催のよって「お大師様に集う」というタイトルで、ホールにおいて上演したものの短縮お手軽版。↓
「お大師さまに集う」https://mikkabozu7676.seesaa.net/article/201409article_34.html
物産展に較べると、とっても狭いスペースだったので立ち見がイッパイでしたが、声明が始まると、人垣も一層増えた感じがしました。
お遍路さんに興味を持って下さって、いらっしゃった方々ですから、当然、仏教的な物にも興味がおありでしょう。
また、菩提寺の宗派が違ったりすれば、こういう声明を聴く機会も少ないでしょう。
多氣山住職の法螺貝の響きに始まった若いボーサンの元気いっぱいの声明も、ご詠歌も大変良かったと思います。
最後に「同行和讃」ハモっちゃったし~♡
ご詠歌や声明などは「ユニゾン」であることで魂がこもるものだ、と思っておりまして、天台宗の和讃でハモったりしているのを聞くと、いいのかな~?・・・と懐疑的だったのですが・・・一般の人に聞いていただくには良いかも知れません。
賛美歌みたいになるのは、ちょっとオチャラケちゃうかな・・・とも思いますが・・・
ハモると音に広がりが生じます。
礼拝堂などに賛美歌が響くのは、ハモることによる「広がり」が効果的なわけですが、我々の声楽は「ユニゾン」すなわち、同じ音をみんなで出すことによって、音に「強さ」が増すのです。
これによって、声明に魂が込められ、それが堂内に響くのです。
この違いが、西洋と日本、声明&ご詠歌と賛美歌の、違いである、と私は思っていますです。はい。
最後に「合掌していただいて、お大師様のご法号・南無大師遍照金剛をお唱えください」というと、強く合掌して、念じるようにお唱えする方が多く、ありがたいものだ・・・と思ったですよ。ホント。
<(_ _)>
こういうイベントも、商魂にのせられているような感じはイヤですが、こういった信心は大切にしたいと思います。
こういう方々に、提供できるのであれば、ドンドンやるべきなんだと思いましたですね~。
この記事へのコメント
三日ボーズ
「一日遍路」ってのは、各寺院のご本尊様の掛け軸が並べてあって、そこを順に回るってこと。
お軸の前に賽銭箱があって、お札を置いて拝めばOK・・・ってもの。
初日に、霊場会の人が来て開眼したっていうことだけど、チャンと八十八カ所+α開眼したんかな?
高野山あたりちゃんとやりそうだけど、八十八カ所は大変だろな~
1回でOKにしちゃったのかな?
洒水開眼、で、お仕舞いかな~?
それにしても「一日」ってことはねぇ~よなぁ~
「30分」だよ~~
つる
これもアリかなと思います。
三日ボーズ
つる
三日ボーズ