安く戒名が欲しい方はどうぞ!?
「戒名の会」だって・・・・実にふざけたHPがある。
最近で、テレビなどで紹介されたりしてるそうな。
戒名・葬儀・法事についてお困りはございませんか?たくさんの相談から平成20年発足。
●直葬・家族葬・密葬で荼毘に付された方。
●俗名のまま葬儀をされた方。まだ先祖の戒名が授かっていない方。
●ご自分の生前戒名を準備しておきたい方。どうぞ、ご相談下さい。
■お急ぎの方は、1~2日程でお授けいたしております。■
・・・・・だそうな・・・・
で、3万円。
こういうコトを思いつくことも、やることも簡単だし、やれば目立つかも知れない。
それは、誰もやらないから、だと思う。
これの、一番の欠落点は、戒名はあくまでも、寺と故人、あるいは寺と施主との寺檀関係において成り立つということだ。
寺檀関係なくして戒名はないと言っても良い。
それが現在の状況なのだ。
この戒名3万の人は、僧侶のようだけれど、それを分かってやっているのか?
●直葬・家族葬・密葬で荼毘に付された方。
●俗名のまま葬儀をされた方。まだ先祖の戒名が授かっていない方。
これが、特に都市部で問題になっている・・・いや、問題にならずにまかり通っている「直葬」という、葬儀をしないで荼毘に付してしまうこと。
そういうことをしちゃった人が、後になって戒名や位牌が欲しいと思ってしまたときに、どうするか?
・・・ということになる。
厳しいことを言うと、そういう人は、戒名だの位牌だのということは考えないでいただきたい。
突っ放すようだが、直葬というのは、そういう選択をしてしまったということなのだ。
始めに、葬儀という一番肝心なところを軽んじてしまったのだ。
後で、戒名や位牌という、形のみを繕ったところで、それに意味はあるのだろうか?
●ご自分の生前戒名を準備しておきたい方。どうぞ、ご相談下さい。
・・・・これも、現状では問題がある。
戒名を3万円で貰ったとして、ほとんどの場合、その戒名を持って違う寺には行けないのが現状だからだ。
多くの場合、戒名を付けるということは、檀家になるということなのだ。
違う寺に行ったら、その寺で新たに戒名を付けることになるだろう。
そういうことなら、また戒名料を払わなければならなくなる。
そうすると、この戒名の会に払った3万円は無駄になる。
残念ながら、それが、現状なのである。
だからこの僧侶がやってることは、かえってその人に迷惑をかけることになる。
それを分かっていてやっていることだろうか?
そういうことが分からない訳はないと思うが、ひどいことをしている、ということにもなる訳だ。
HPの中には、Q&Aの形になっているところもあって、次のようにある。
「戒名は必要ですか?」という問いの答えには、次のように言っている。
戒名は、必要です。
本来、戒名は、生前に授かるものでした。
しかし、現在では「死者の名」と考えられています。
当院では、生前に戒名を授かられることをおすすめしております。
東京 本寿院では、毎月第4土曜日9時から
神奈川 円宗院では、毎月第1日曜日11時から
全国各地のお寺でも授戒会を行っているところもありますので、お調べになってみてください。
また、縁なくして授戒できずお亡くなりになった方には、
没後による授戒会を故人に代って行っております。
最近は、俗名でお葬式を行った後、お位牌を作る時やお墓に納骨する時、はたと気がつき、戒名を授かられる方が多くなっているようです。
戒名は、文字を散りばめただけでなく、その方のお人柄があらわれています。まさに永遠の名前ですね。
お墓やお位牌に記された戒名をみながら、故人を偲んでみてください。
・・・・ここには肝心なコトが抜けている。
それは、故人と施主の「信心」である。
信心あっての戒名である。
戒名は、それだけの物、商品ではない。
また、同じHPのQ&Aの
「戒名が無いと成仏できないんですか?」という問いには、次のように答えている。
元来、日本の習俗として、なくなると「仏になる」と考えられています。
成仏とは、何をさすのか?
もちろん宗派や宗教によって考え方が違ってまいります。
私は、極楽のお浄土に生まれ変わるものと信じております。
故人の安らかな浄土を願うとき、そのお浄土の仏弟子として戒名はあった方が良いと考えます。いかがでしょうか?
あの世は「無」何もないと唯物的に考えるのであれば、宗教も戒名も必要ないでしょう。
ご相談の趣旨は、院号など俗に言われる「戒名のランクづけ」によって故人の成仏度が左右されるというご質問でしょうか?
一切の平等を説く仏教において、戒名の優越もなく、戒名による成仏の差もまったくありません。
「日本の習俗」云々は間違っているが・・・・
この言い方だと、この僧侶は浄土宗ということになる。
・・・・と思って良く見たら「天台系単立」だそうな。なるほど。
単立なら何でもす好きなことができるわな。
>あの世は「無」何もないと唯物的に考えるのであれば
・・・これはボーズが安易に言うことではない。
これはお釈迦様のお悟りにも通じることである。
「無」が唯物的??・・・・バカ言ってんじゃねえよ! これぞ、唯識だろうが!
そもそも「戒名料」という呼び方だけが一人歩きして「商品」のようになってしまっている。
おまけに、デフレの風潮を反映して、高さ・安さだけを語られるケースが多く、特にテレビなどメディアで取り上げられるのは「お値段」ばかり。
ホントにお馬鹿なテレビは、葬儀を「お値段」でしか捉えない。
当然、これには我々の方にも問題が、多々ある。
折に触れ考えて行きたいと思う。
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戒名作成 生前戒名を自分でつけるフリーソフト
Excerpt: 戒名作成 は、生前戒名を自分でつけるフリーソフトです。 このフリーソフトを使...
Weblog: フリーソフト・無料ソフト紹介 気になること
Tracked: 2010-03-12 00:48
「戒名3万!」について
Excerpt: 「戒名3万!」について この記事に「戒名作成 生前戒名を自分でつけるフリーソフト」というトラックバックが付いた。
Weblog: 倫敦巴里
Tracked: 2010-03-13 23:24
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