【街の断片】初秋の銀座に秋が来るのだ(4/5)

かつて、戦後の、いや、戦前から日本中の憧れが集まった街だった。 歌に歌われ、豊さの象徴でもあった。 それが最早、誰ものもか分からない街となってしまった。 ブランドという虚構の豊かさに翻弄される街に成り下がってしまった。 歴史を捨て、時に流される。 派手なスクラップ アンド ビルドが繰り返される。 日々新陳代謝が行われるが、何も残りはしないだろう。 日本人の心は、この街からは…

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